never cry

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楽園まで

楽園まで (トクマ・ノベルズEdge)

楽園まで (トクマ・ノベルズEdge)


表紙買いです。白くて寒そうな子どもが二人、それなのに「楽園」という言葉が含まれたタイトル。あとタイトルの文字の並べ方にも惹かれました。
でも帯に

17歳、震撼のデビュー作

って書いてあって、大丈夫かなぁ…と思ったのも事実です。
ですがそれも杞憂に終わりました。かなりの良作だと思います。読めばぐっと引き込まれます。
話のあらすじはamazonでも見てもらったほうが早いんですがとりあえず書いてみると、
特殊な能力とオッドアイの瞳を持つために「悪魔」と呼ばれ迫害を受けるハルカとユキジが、「悪魔」を狩る「教会」の目から逃れながら、亡き育て親がよく話していた「楽園」を探して旅をしている。ハルカとユキジは自分たちを忌避しないウォーテンという青年に出会うものの、「教会」はハルカとユキジを見つけてしまう……
という感じでしょうか。ユキジはある事件のために心を失ってしまって一人では何もできず、ハルカがユキジの手を引いて旅をしています。さらに生まれついた体質のために教会から追われるというとても苦しい設定。ただ私たちは楽園に行きたいだけなのに!とハルカは思います。
表紙から受ける印象と同じで、切ないお話でした。でも、ラストがすごくよかったです。電車の中で読んでいて目が熱くなるくらい。新人賞受賞が満場一致で決まるというのも頷けました。
続きは出るのかなぁ……内容は続きを書けそうな要素が残してあるけど、この1冊で終わるのもよい気がする。それに、あとがきを見るに作者さんも高校生で大学受験を控えているようだし、続編はあまり期待しないほうがよさそう。
とにかく、いい物語でした。読んでよかったです。