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never cry

本とかゲームの感想だったり雑記だったり

十八の夏

十八の夏

十八の夏


読んだのは文庫版だけど書影がないので単行本のほうで。
ゐんどさんにTLとオフとで「光原百合加納朋子がおすすめだよ!」とさんざん言われたのでやっと読みました。長編だと思ってたら短編集だったのでちょっと拍子抜け。そしてゐんどさんの説明によると「光原百合は人間の悪意でおこる日常系の謎」らしいときいてわくわくしていたのだけれど、その悪意もたいしたことないと思ってしまってまたしても拍子抜け。まぁ、ごく最近読んだミステリが湊かなえの『告白』だったので、そのせいもあるかもしれません。
表題作「十八の夏」は主人公の男の子が「松籟荘」に住むデザイナーの女性を追いかける話。誤解がまねいた不和による切ない結末。
「ささやかな奇跡」は奥さんに先立たれてしまって子どもと2人で暮らしている男の人が、書店員をしている女の人と知り合って惹かれあう話。これは人の悪意というか素直すぎる子どもの言葉で振り回されちゃう感じでした。なんだかあったかい話でした。
「兄貴の純情」は兄貴が一人で空回りしすぎで笑いました。最後までちゃんと話聞こうよ(笑)
「イノセント・デイズ」、これはまさに人の悪意による謎。ちょっと嫌になっちゃうくらい。でも面白かった。
あったかい話がちょっと悪意のある話ではさんであってバランスはいいと思いました。ただ短編でひとつひとつのインパクトがそんなに大きいわけではないので、さらっと流れちゃう感じ。
一番好きなのは「ささやかな奇跡」かな。これがたぶん一番いい話だと思う。