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never cry

本とかゲームの感想だったり雑記だったり

“文学少女”見習いの、初戀。


買ってからずいぶん間があいてしまったけど読みました。
遠子先輩が聖条学園から卒業したあと、新入生として入学してきた日坂菜乃ちゃんが主人公です。心葉に惹かれて、それまで本を読む習慣がなかったのに文芸部に入部し、心葉にアタックしまくります。
この本の中でテーマになるのは「曾根崎心中」。こっちがテーマになっている流れはいつものように結構重たい話でた。しかも相当掘り下げているのでやっぱり元の本を読みたくなります。
心中の事件のすべてが明らかになったあとの貝殻のくだりがかなりぐっと来ました。素敵。
遠子先輩の存在で、菜乃の恋が報われないということはわかっているのだけれども、菜乃を応援したくなります。“文学少女”な遠子先輩よりも“文学少女”見習いである菜乃のほうがより読者に近いよね。“文学少女”シリーズは古今東西の名作文学をテーマにしているけれど、これを読んでいるラノベ読者はテーマになっている文学についてはそんなに詳しくなくて(詳しい人もいるかもしれないけど)、やっぱり文学初心者の菜乃と同じように、このシリーズを読みながら文学を知っていくんだと思う。理想は遠子先輩だけど、理想過ぎて遠い。
そんなわけでとても楽しめました。心葉が小説を書いている様子がほんのちょっとだけど知れたのも良かったと思う。続刊が楽しみです。