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never cry

本とかゲームの感想だったり雑記だったり

崖の館

崖の館 (創元推理文庫)

崖の館 (創元推理文庫)


読んだのはずいぶん前ですが感想を書いていなかったので。佐々木丸美を読み進める計画も頓挫しています。これに続く「水に描かれた館」の文庫も買ってはいるのだけど積んでる……。
6人のいとこたちが、冬休みに資産家のおばさんの家である海の断崖にそびえる館を訪れます。そこでは2年前にいとこでありおばさんの娘である千波ちゃんが亡くなっており、その時のことを思い起こさせるような奇妙な事件が起きる……という話。タイトルからわかるとおり、館もののミステリです。
仲がよかったはずのいとこたちが事件によって疑心暗鬼に駆られ、特に由莉ちゃんを追い立ててしまう様子は心が痛みます。そんな中でも芸術とか哲学とかを考えている様子はまどろっこしくもあり面白くもあり。「雪の断章」を読んだときにも思ったけど、ミステリなこと以外にも考えることが多いです。
ところで、あんな状況で恋心は芽生えるのかなぁ。あんな状況だからこそ、なのか? これはちょっと疑問に思いました。
ラストはとても美しく哀しい終わりかたでした。あぁ!って感じ。「雪の断章」ともちょっと似てる気がする。
非常に面白かったです。とっとと「水に描かれた館」も読みたいのだけど積読が崩せない……。