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never cry

本とかゲームの感想だったり雑記だったり

ひかりをすくう

ひかりをすくう (光文社文庫)

ひかりをすくう (光文社文庫)


Twitterでタイトルを見かけて興味が出たので読んでみました。グラフィック・デザイナーとしてバリバリ働いていた主人公の智子が、パニック障害の治療に専念するために会社を辞めて、一緒に暮らしている哲ちゃんと、田舎のほうに移り住む話。哲ちゃんはもともと、パニック障害を持ちながら働いていた智子を支えるために仕事を辞め家事に専念していたので、2人とも働かずにゆったり暮らすことになります。
実はこれを読む直前、いろいろあって私自身の心もかなりすさんでいたのですが、この本を読んでいたらそんなこともわりとどうでもよくなって、癒されるように感じました。特に大きな展開があったりするわけじゃないけれど、あったかくてゆったりとした時間が流れている小説だと思います。
智子が英語を教えている加奈ちゃんと公園で話している場面と、川に投げたCDを必死で取り戻そうとしている場面が好き。弱い自分でも大丈夫なんだといわれている感じがする。
越境してからの橋本紡先生の本はそんなにたくさん読んでいないけど、輪郭が丸っこくてほっとする小説が多い気がします。単行本では追い切れなくてもなるべく読んでおきたい。