never cry

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夜の朝顔

夜の朝顔 (集英社文庫)

夜の朝顔 (集英社文庫)


田舎に住む小学生の日常を切り取って描いている連作短編集。
最初に収録されている「入道雲が消えないように」では小学1年生だったセンリが、最後に収録されている表題作の「夜の朝顔」では6年生になっています。この本の中には短編が7編収録されていますが、センリは最初から大人びすぎていて、6年分の成長というものはあまり見られない気がしました。センリは最初からセンリで、センリのまわりが変化していくのを眺めているような感じがします。「夜の朝顔」ではセンリ恋に気づくことが描かれていて、そこでやっとセンリ自身の内面が見えたと思いました。
つまり、センリには小学生のかわいらしさがあまり見られないんだよな。
豊島ミホ特有のノスタルジーに浸るにはちょうどいいかもしれないけれど、なんというか、大人の視点で小学生が描かれているので、等身大ではないと思う。