never cry

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九つの、物語

九つの、物語

九つの、物語


夏ごろにサイン本を買って積んでいたのを消化。
読書と料理が好きで女の子にもてるお兄ちゃんの禎文と、兄の本を読む妹で大学生のゆきなの不思議な日常を描いた小説。9章からなりそれぞれの章でゆきなが読む本がモチーフになっていますが、連作短編集ではありません。
リラックスして読める本でした。少し不思議なところもありますが描かれる日常に溶け込んでいて全然不思議っぽく感じません。最初の方では語られず疑問になっていることが徐々にわかっていくので、面白く読めました。
ゆきなには香月くんという恋人がいて、香月くんとの仲が進展して行く様子も描かれているので読んでいてほわほわした気分になりました。ゆきなが香月くんのことを思う気持ちもとても共感できるし。
しかしこの話はやはり兄妹の話で。禎文はこんなお兄ちゃん私にもいたらいいのにと思うくらいでした。料理うまいところもいいね。トマトスパゲティが食べたくなります。
橋本紡先生の本はやっぱりいいなーと感じた1冊でした。