never cry

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雨の塔

雨の塔 (集英社文庫)

雨の塔 (集英社文庫)


でるたんのブログで刊行を知って、欲しいなーと思ってたらいただいてしまった本。まきさんありがとう。宮木あや子充します。
世間から隔絶された、訳ありの子たちが集まる女子大の、塔の寮に住む4人の女の子たちの話。学校の外の世界の情報が一切手に入れられないという変な世界。男子禁制でかわいいものに囲まれている。今までに読んだ宮木あや子の本は現実世界に沿った世界観だったのでちょっとファンタジーな設定に驚いた。
閉ざされた世界で織りなされる関係がとても濃密だった。特に三島と都岡の2人だけの世界に、それぞれ矢咲と小津という別の人が加わって、今までの関係が崩れていくのが面白かった。濃密な関係が変化し崩れていく話だと思う。
122ページあたりがとても好きです。たぶんこの小説の中で一番輝いてるところ。
これって百合小説というのだろうか。性的な描写もあるしそうなのかもしれない。
ところで三島と都岡は「白蝶花」で出てきた三島と漆間に関係のある人なのかな。時代は違ってそうだけど。