never cry

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展翅少女人形館

展翅少女人形館 (ハヤカワ文庫JA)

展翅少女人形館 (ハヤカワ文庫JA)


私にしては珍しく買ってすぐ読んだわけはレトスちゃんがやたらと布教していたからです。でも感想を書いてなかったのはSkype読書会みたいなのをして満足してたからかもしれないです。
単に読んで思ったことを。ネタバレあります。
やさしくない話だなーと思った。タイトルに「展翅」って入ってるだけで十分「少女」にはやさしくない話であろうことはわかってるんだけど。瑞智先生の本読んだのは3冊目くらいですが、前の2冊をだいぶ忘れているので瑞智先生らしい話ですといわれてもそうなのかーとしか言えない。
前半はマリオンとミラーナがきゃっきゃうふふしててとても楽しかったんですがその後の中盤の展開で大変深い絶望を感じました。マリオンもミラーナも物語から退場してしまうし。
正直人形のワルツの五寸釘にはひいた。あとから五寸釘は男性のイメージであると言われてすごい納得いったんだけど、それを知るとことさらぎょええと思うわけです。この話は少女を男性ではない男性的なもので汚してしまうんだなと思うとやっぱりやさしくない。
後半は、前半五寸釘をもって強くあったフローリカがいとも簡単にビアンカのしもべになってしまうのがあまりにもびっくりでなんか変でした。ビアンカ美しすぎるので仕方ないのかもしれないけど。
でも最後のビアンカが死んでからの展開はとても好きです。美しいものを永遠に保管しようみたいなのが。結末もとても好きだ。
なんだかんだで面白く読めたと思います。好きか嫌いかで言えば好きなほうだけどあんまり触りたくはない感じ。
人形しか生まれない世界ってどうなんだろうね。自分が人形しか産めなかったらと思うと、ちょっとだけ娼婦だった頃のマグダレーナの気持ちがわかる。単に私が人形好きだというのもあるかもしれないけど。