never cry

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雨の日のアイリス

雨の日のアイリス (電撃文庫)

雨の日のアイリス (電撃文庫)


発売直後に買ったのに買ったことをすっかり忘れて積んでました。
アンブレラ博士のもとに暮らす家政婦ロボットのアイリスの数奇な運命のお話。ロボット物だと聞いてたので結構なSFなのかと思ったらそうでもなく読み易かったです。SFというよりはファンタジーのおはなしという感じ。
第1章のアイリスとアンブレラ博士の生活が幸せ過ぎて、まず一番最初の11ページに書いてあるロボットの残骸ということを考えると「あれ?」と思ってたんだけど、1章の終わりにはかなり辛い展開が待っていて苦しかったです。2章もあんなに可憐だったアイリスが不恰好なロボットになってしまって、最初は戸惑ったけれど、リリスとボルコフとの交流を通じて心を取り戻していく様子にほっとしました。
つらい場面では心を痛めたし、3章の最後でも泣きそうになったし、結構読んでいる間感情が揺れました。ロボットが「何のために生きるか」というテーマもなかなか良かったと思います。
博士はいないし、ハッピーエンドは期待できないのかなと思っていたけれど、見事にハッピーエンドでした。挿絵でラルフさんの姿を見たかったといえば見たかったけどまあ脇役だし仕方ない。
1冊で綺麗にまとまってる作品だと思います。このラノでも上位に入ってたんだっけか。納得。