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never cry

本とかゲームの感想だったり雑記だったり

群青

群青 (小学館文庫)

群青 (小学館文庫)


だいぶ前にもらったものをやっと読んだ。宮木あや子さんの小説ですが映画の脚本を元に書き下ろしたものらしい。
病気療養のため沖縄の離島に一人やってきたピアニストの由起子はそこで漁師の龍二と恋に落ち、娘が生まれるもまもなくして由起子は亡くなり、その娘である涼子が成長し、18歳になった時に起こる悲劇による物語。
「群青」以前のお話である「紺碧」と「三原色」は普通に読めるんですが、「群青」は結構辛い。涼子と幼馴染の一也が幸せに向けて歩み出そうとしているところに一也が海で亡くなるという悲劇が起こり、原因は父の龍二が二人の結婚に反対するところにあるものだから、それまでうまくいっていたものがみんな壊れてしまって、この話に希望はないのかと思ってしまう。一也が亡くなったあとは幼馴染のもう一人で涼子に片思いしていた大介が主人公です。大介から見た涼子の現状も辛いものばかりで読んでいて大変苦しかったんだけれど、土を捏ねて器を作り始めたあたりから少し希望が見えてきて、最後はふわりと救われるようでした。
映画どんなふうだったのかちょっと気になる。