never cry

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ばらばら死体の夜

ばらばら死体の夜

ばらばら死体の夜


これまた1年以上積んでいた桜庭一樹先生の小説です。伏で肩透かしをくらったのですがこちらはとても面白かった。途中怖くなってぞくぞくするような面白さでした。
消費者金融や闇金からお金を借りて生活がままならない砂漠と、隠している消費者金融の借金はあるものの資産家の妻と結婚して自分の好きなことをして暮らせている解が出会うことによりはじまる話。プロローグで死体をばらばらにしている場面があって、私はその場面は砂漠が解を殺したのだと思って読んでいたのだけれど、読んでいたらなんだか違うぞという感じになって、結末はああでした。
最初に殺人の場面があるので、いつこのよくない二人の関係が壊れるのか、解の円満な生活が壊れるのか、と最初からびくびくして読んでたし、消費者金融とか闇金の話が出てくるととても怖く感じるし、なんていうかおそろしい小説でした。消費者金融とか闇金とかの字面を見るとなんとなく世俗的に感じるけど、いつもの桜庭一樹のどん底にいる少女の話が具体的になってる感じ。
解はもう何をしても幸せになれないんだろうな。
舞台は神保町で、大学時代を神保町近辺で過ごした私は古本屋とか地下鉄の駅とか想像し易かったです。さぼうる、行ってみたいと思いつつ行かずに4年過ごしてしまったのが心残り。