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never cry

本とかゲームの感想だったり雑記だったり

殺戮のマトリクスエッジ

小説
殺戮のマトリクスエッジ (ガガガ文庫)

殺戮のマトリクスエッジ (ガガガ文庫)

 

 ライアーソフトスチームパンクシリーズで名を広め、最近はそれ以外の活動も目立つ桜井光先生のラノベデビュー作です。本で出たものは『灰燼のカルシェール』もあるけどあれはニトロプラスブックスでスチームパンクシリーズなので明確にラノベとしてはこれが初なんでしょう。

トーキョー・ルルイエという電脳化された次世代型都市で、突然現れては人を襲うホラーを殺しながら、高校生として生活を送る主人公ソーマが、ククリという謎の少女と出会うところからはじまる話。

ずっとライアーのスチームパンクシリーズは追いかけてるんですが、文章がスチームパンクシリーズと全く同じなんですよ。短いセンテンスに多い改行。だから読んでいてスチームパンクシリーズのSEが脳内再生されるし(特にホラーとの戦闘シーンあたり)、主人公のセリフは古河徹人さんの声で再生される。ユノの内面の地の文もスチームパンクシリーズのヒロインとおんなじ。これだけゲームと同じように書いてれば紙幅も足りなくなるしよっぽど削ったんだろうなーと思わせる内容でした。ユノが出てきてやっとラノベらしい雰囲気がしたのに活躍の機会がほんのちょっとで終わってしまったし、ソーマもククリも残ったままの謎が多いです。

なんとなくもったいないなーという印象。これだったらわざわざラノベにしなくてもビジュアルノベルで音と演出付けてやったほうがいいんじゃないかなーと思った。面白いか面白くないかと聞かれれば面白かったと答えるけれどラノベとしてどうかと聞かれると私には判断がつきません。信者なので続刊はもちろん買いますが。