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王子降臨2 王子再臨

王子降臨 2 王子再臨 (ガガガ文庫)

王子降臨 2 王子再臨 (ガガガ文庫)

 

 わりと衝撃だった1巻につづいての2巻です。戦乱の世に王子様が降臨するのは前巻と変わらず、しかし舞台は水分の国という湖と山に囲まれた土地、主人公はその国の若き当主鷹久に仕える剣術指南番の弥五郎という若者(とはいうもののむさいお兄さん)です。

前の巻は蛾彩がいたからまだ少年向けラノベに思えたけど(「蛾眼」とかね)、一体これはどういう読者層に向けて書いているんだろう。主人公もだし当初の悪役として出てくる黒瓜もだし男色の気がだいぶ強くメインヒロイン的な女性キャラがいない(最初鷹久は女性だと思っていたら普通に少年だった)。前の巻を読んでいるとランガも登場から魔女にしか思えないしな。そのせいで読んでいる最中は王子サイドもランガサイドにも破滅的な道しか残っていないように思えて、どうなるのこれという感じでわくわくしながら読んでた。

王子悪堕ちと帯にもありますが、なるほど前巻も王子が現れたとはいえ登場人物はほとんど死んでしまって国は滅んだし、こちらは最初から傾国の王子でした。

1巻ほどの衝撃はなかったけど、破天荒で面白かったです。村人と領主で善と悪、ではなく、最初から国の中枢にいる人たちが主人公なのでスケールが大きくなっていて、悪と悪でなんじゃこりゃー!って感じでした。でもこのシリーズこれで終わりっぽいよね……残念だよ……。

ものすごく変なラノベですが、こういう妙な味のするものもたまに読むと大変面白かったです。