読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

never cry

本とかゲームの感想だったり雑記だったり

きんいろカルテット!1

きんいろカルテット! 1 (オーバーラップ文庫)

きんいろカルテット! 1 (オーバーラップ文庫)

 

 オーバーラップキックオフ賞金賞受賞作です。ユーフォニアムの話だという事前知識だけで買いました。

音大でユーフォニアムというちょっと地味な楽器を専攻している主人公が、恩師の紹介でブリティッシュ・カルテットという日本では馴染みのない楽器を使ってアンサンブルをしようとする、中学にあがりたてのヒロインたちの指導をすることになる話。あらすじ全然読まずに買って、どんな吹奏楽ラノベだろうと思って読み始めたら、出てくる楽器はまったく馴染みがないし(中学は吹奏楽部でトランペットやってたことあるけど、テナーホーンなんて楽器聞いたこともなかった)、主人公が年少の少女たちをコーチするという構図は言っちゃ悪いけど「ロウきゅーぶ!」の音楽版という感じにも思えました。

ロウきゅーぶ!」と全く違うところは作者がロリコンではなくプロのユーフォニアム奏者であり、音楽についての情熱がものすごく、知識も深いところ。作中にも全く同じことが描かれているのだけれど、私は中学時代、県大会で金賞取って東北大会でも金賞取ることが一番大事な、ものすごく厳しくてめんどくさい顧問の先生がいる吹奏楽部に所属していて、楽器を演奏することが嫌になって高校では吹奏楽を続けませんでした。だからこの小説でのびのびと演奏を楽しんで上達していくヒロインたちがとてもまぶしく、うらやましく感じました。私も中学時代こんな風に音楽に触れたかった。そうしていれば今も楽器を続けていたのかもしれないと、なんとなく思ってしまいました。

こんなに音楽についての情熱があり造詣の深いラノベなのに、ロリティッシュってなんだよ……。そういうラノベ的うけ狙いとかいらないから、普通に真っ向から音楽と青春で勝負してて欲しかったなあと思わなくもないです。

この小説を読むまでブリティッシュスタイルのことは全く知らなかったので、聞いてみたくなりました。オーバーラップ文庫公式のアンケートに答えると、作者さんのとても詳しい解説が読めるので、吹奏楽知識がある人はアンケートに答えて読んだほうがいいと思います。詳しすぎて吹奏楽知識ないとよんでもよくわからないところも多そうな気もしますが……。

ヒロインたちと仲良くなるだけのラノベになるなら、続きは読まないと思います。菜珠沙の最終的な目標に向かって5人で前に進み、英司自身も勇樹を超えるユーフォニアム奏者を目指すような音楽青春系ラノベになるのなら、続きを買おうと思います。